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  4. ハイブリッドシステム

1. エネルギー削減の必要性

  • 以前より、地球全体の平均気温の急激な上昇が危険視されてきました。その為、温室効果ガス削減の取組がなされています。
    1997年:気候変動枠組条約締約国会議「COP3」で「京都議定書」を採択。具体的に削減量を議決。
    2015年:「COP21」で パリ協定を採択。「京都議定書」に代わる温室効果ガス削減のための新たな合意。
  • 最近では、「2050年カーボンニュートラル」
    (2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする)実現を目指すことを日本として昨年宣言。
  • また、SDGs(持続可能な開発目標)が挙げる17目標の内、「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」が目標7に織り込まれており、実質エネルギー効率を35%良くすることも盛り込まれるなど、産業界に対し、エネルギー削減要請が年々強くなっています。

2. ハイブリッドシステムを採用した加工工場省エネのご提案

  • 温室効果ガス削減・実質エネルギー効率向上の一環として、加工工場での省エネについて、ハイブリッドシステムの採用を提案します。

3. ハイブリッドシステムとは

  • 従来の油圧技術と当社の空調部門が保有するモータインバータ技術を融合したシステム。
  • 省エネモータ技術を駆使して開発したIPMモータを搭載。

4. ハイブリッドシステムの特長

4-1. 高い省エネ効果

(1)IE4クラスの高効率

  • 各国の高効率電動機の基準であるIE3(プレミアム効率)を超えるIE4(スーパープレミアム効率)クラスの高効率でロスを削減。

(2)低速域でのモータ効率とトルクの維持

  • 汎用誘導モータは低速域でモータ効率及びトルクの両方が低下しますが、IPMモータは汎用誘導モータに比べ、低速域でのモータ効率及びトルクの低下を抑えます。
  • そのためIPMモータはモータ回転数を大幅に下げることで高い省エネ効果を得ることができます。

4-2. 高効率(トップランナー)モータ規制対象外

(1)IE4クラスの高効率

  • 2015年4月より、電動機の高効率規制であるトップランナーモータ規制が日本でスタートし、認証を所得する必要があります。
  • 海外でも輸出の際には、仕向国ごとの基準で認証を受けたモータを使用する必要があります。
  • IPMモータは、高効率規制の対象外であり、日本を含め仕向国ごとの認証が不要です。

4-3. 通信機能

  • ハイブリッドシステムでは通信機能を搭載しています。

(1)運転条件の遠隔監視と設定

  • 機械本体側で圧力・流量等のモニタや設定ができ、遠隔監視が可能です。

(2)IoTに対応

  • IoTにも対応しています。
  • インターネットを利用して、遠隔地にあるハイブリッドシステムを監視・モニタが可能です。

5. ハイブリッド商品の分類

  • 油圧ユニットと冷却機器があります。
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