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1. 油圧ユニットとは 

  • タンクに蓄積された油圧作動油を吸上げ、圧力と流量をアクチュエータ(シリンダ)に供給する為、電動機や油圧ポンプおよび他の部品を一体化(ユニット化)したものを指します。
  • 使用条件に合わせて、様々な種類の油圧ユニットが構成されます。 
  •  

2. 油圧ユニット外観

  • 機械エネルギーを流体エネルギーに変換する必要があるため、圧力と流量の供給が必要となります。そのため、動力源(通常電動機)・油圧ポンプ・油タンクで構成されています。
  • さらにアクチュエータの動作条件に合わせて、各種制御弁や冷却器などを組込みます。 
    (バルブブロック(各種制御弁)は油圧ユニットと分けて取付けする場合もあります。)

3. 油圧ユニット構成

3-1. 油圧ユニット構成部品

3-2. 構成部品用途

番号 名称 用途
1 吐出ポート(高圧(P)ポート) 油圧ポンプから吐出した圧油をアクチュエータに送り出す際に取付ける配管ポートです。
2 戻りポート(タンク(T)ポート) アクチュエータ(シリンダ)から油が戻ってくる為の配管を、油圧ユニット側で取付る為のポートです。
3 戻りポート(ドレン(DR)ポート) 油圧バルブのドレンラインなどから発生した油を、タンクに戻すための配管取付ポートです。
4 サクションライン タンク内の油を油圧ポンプに送るための配管です。
5 逆止弁(チェック弁) 高圧配管の油が、ポンプに逆流することを防ぐために取付けます。
6 圧力計 油圧ポンプからアクチュエータに送る油の圧力を設定します。
7 リターンフィルタ 油圧ユニットの戻り配管(Tライン)に取付け、アクチュエータから戻ってきた油の汚れや不純物などを取り除いて油タンクに戻します。
8 給油口兼
エアブリーザ
タンク内に油を入れる給油口で、蓋がエアブリーザを兼ねる構造になっています。(エアブリーザ:油タンク内の油の増減に合わせ、タンク内の空気を出し入れします。)
9 油面計 タンク内に残っている油の量を目視確認します。タンク内の油は油面計の下限より多く、上限より少ない状態で使用します。
10 ファンクーラ 油圧ポンプからドレン配管を通ってタンクに戻る油を冷やします。
11 サーモメータ温度計シール タンク内の油温度を管理します。油の温度が上昇するとシールの色が変化します。
12 掃除口蓋 タンクの中を掃除する際、この掃除口蓋を外して掃除します。
13 タンクドレン口 タンクの下部から油を取り出す場合や、タンクの油を空にする際底に残っている油を抜く場合に使用します。
14 吊り用フック ユニットを移動させる際ワイヤーロープなどを取付けて持ち上げます。

4. 油圧ユニット例(油圧パック)

  • 油圧ユニットは、機械の動作条件(特に必要な力・アクチュエータの速度・サイクルタイムなど)により、都度ポンプ容量・電動機容量・タンク容量などを決定します。
  • メーカごとに最高使用圧力・最大吐出量・電動機容量及びタンク容量が決まっている(標準仕様)ユニットを用意しており、パックと称します。

4-1. Vシリーズピストンポンプ搭載(汎用電動機使用)

ピストンパック
(NDPシリーズ)

ニューダイパック
(NDJシリーズ)

SSSマークⅡ
(NTシリーズ)

当社では、上記以外でも各種油圧ユニット(油圧パック)をご用意しています。
圧力・流量・電動機容量等、詳細につきましては当社HPを確認してください。

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