種類 | 単位 | 説明 |
---|---|---|
質量 | kg | 一般的な質量の単位 |
力・重量 | N | 力の計算では現在Nが使用されています。ただし重量を計算する際は今でもkgfで考えたほうがわかりやすいので使用されています。 (例えば体重の場合65kgで表し、体重637Nとはしません) 重量単位kgfのfは質量のkgと分けるため記入しています。 1kgf=9.8N(≒10N) |
kgf | ||
圧力 | MPa | "圧力1Paは油圧計算で使用する場合、単位として小さすぎるので通常はMPaを使用します。 1MPa=1,000,000Pa =10.2kgf/cm2(≒10kgf/cm2) |
電動機 回転数 |
min-1 (/min) |
電動機(モータ)が1分間に何回転するかを表します。 |
流量 | L/min | 1分間にどれだけの流量(L:リットル)の油がポンプや配管に流れるか表したものです。1L=1,000cm3 |
cm3/sec | 1秒間にどれだけの流量(cm3=cc)の油がポンプや配管に流れるか表したものです。 | |
cm3/rev | 油圧ポンプ・油圧モータなどが1回転当たりどれだけの量(cm3)の油を吐出する(送り出す)ことができるかを表したものです。 (rev:回転 単位ではありません) | |
動力 | kW | 動力1Wは油圧計算で使用する場合、単位として小さすぎるので通常はkWを使用します。1kW=1,000W |
P(MPa) = F(N) A(cm2)×100
重量F=10,000N、受圧面積A=20cm2の場合
圧力P = 10,000/(20×100) = 5(MPa)
Q(L/min) = q(cm3/rev)×r(min-1) 1,000
(ポンプ1回転当たりの吐出量(cm3/rev)→ポンプが1回転する間にどれだけ油を送り出せるか示した量です。)
1分間吐出量Q = 15×1,800 1,000 = 27.0(L/min)
例:1分間で30Lの油を流す場合:30L/min この30L/minを1秒間で流す量に換算すると
1min = 60secなので 30/60 = 0.5L/sec
1L = 1,000cm3なので 0.5×1,000cm3 = 500cm3/sec
従って:30L/min = 500cm3/sec
電動機の回転数(min-1) =
120×電源周波数(Hz)×(1-S) 電動機の極数(P)
S:電動機のスリップ(すべり)率
スリップ率:計算上の回転数と、実際のロータの回転数との差を比率で表したものです。
電動機の構造上ロータが回転トルクを発生させるためには、計算上よりわずかに少ない回転数で回転することになります。
電動機(IE1)では4~5%程度
電動機(IE3)では2~3%程度
(すべり率は電動機の容量、負荷率等で変わります。正確な数値はメーカのカタログ等で確認してください)
極数 | 回転数(min-1) | |
---|---|---|
50Hz | 60Hz | |
2P | 3,000 | 3,600 |
4P | 1,500 | 1,800 |
6P | 1,000 | 1,200 |
東日本での回転数:
120×50×(1-0.04) 4 = 1,440(min-1)
西日本での回転数:
120×60×(1-0.04) 4 = 1,728(min-1)
ここからポンプの最大吐出量を計算すると、
東日本:
15(cm3/rev)×1,440(min-1) 1,000 = 21.6(L/min)
西日本:
15(cm3/rev)×1,728(min-1) 1,000 = 25.9(L/min)
同じ油圧ポンプを使用した場合、東日本と西日本では最大吐出量が異なります。
動力L(kW) = 圧力P(MPa)×流量Q(L/min) 60×効率η
効率η(イータ):
電動機に電気を通して電力を発生させた際、入力電力に対する出力動力との比率
(動力伝達上のロスを差し引いた有効動力の比率)
5×30 60×0.8 = 3.125 ≒ 3.2(kW)
(必要動力を求めているので切り上げています)
電動機の 出力規格(kW) |
馬力(PS) |
---|---|
0.4 | 0.5 |
0.75 | 1 |
1.5 | 2 |
2.2 | 3 |
3.7 | 5 |
5.5 | 7 |
7.5 | 10 |
11 | 15 |
15 | 20 |
… | … |
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